Re:LIFEな日々 チョコミント味

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『夫のちんぽが入らない』 こだま著 amazonで1位に!?ふざけたタイトルだけど内容は切実!?あらすじや感想は!?

time 2017/03/05

『夫のちんぽが入らない』 こだま著 amazonで1位に!?ふざけたタイトルだけど内容は切実!?あらすじや感想は!?

1月22日~1月28日のAmazonの文芸書売り上げランキングが発表されました。

スマホで、この本のタイトルを目にしたとき、腹立たしさをおぼえました。

なんで、こんなふざけたタイトルの本が村上春樹の新刊をおさえて1位なんだろう?

ホントに疑問でした。

どんなにふざけてるのかと思い、本の内容を知っていくうちに、 

 

えっ ・ ・ ・ 

こんな悩みを持ってる人がいたの ・ ・ ・

 

そして、いてもたってもいられずベッドから起き、シャワーを浴びて身支度を整え、電車で都心へ。

日曜日で人が多い紀伊国屋店内で本をみつけて、すぐに手に取り会計へ。

女性の店員さんにレジを打ってもらい購入したのですが、ちょっと恥ずかしかったです(*・ ・*)

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『夫のちんぽが入らない』とは

 

著者であるこだまさん本人の実話を元にした自伝的小説で、同人誌『なし水』の中に収録され発表されました。

2014年5月に開催された「文学フリマ」では、『夫のちんぽが入らない』が

収録された『なし水』を求める人々が異例の大行列を成し、同書は即完売したそうです。 

交際してから約20年、「入らない」女性がこれまでの自分と向き合い、ドライ

かつユーモア溢れる筆致で“愛と堕落”の半生が綴られています。

 

あらすじ

同じ大学に通う自由奔放な青年と交際を始めた18歳の「私」(作者)。

初めて体を重ねようとしたある夜、事件は起きた。

彼の性器が全く入らなかったのだ。

その後も二人は「入らない」一方で精神的な結びつきを強くしていき、結婚。

しかし「いつか入る」という願いは叶わぬまま、「私」はさらなる悲劇の渦に飲み込まれていく……。

 

発売から10日足らずで11万部

 

発売から10日足らずで3刷11万部という驚異の売れ行きが話題にのぼっているほか、各書店の検索機に「夫の」と入力すると、真っ先に「ちんぽが入らない」と出る異様な事態を引き起こしています。

 

前代未聞、書名がない新聞広告

 

2月12日の朝日新聞に何とも不思議な広告が掲載されました。

 

本書を読んだ感想、同じ悩みを抱える女性たちへ・・・

 

「夫のちんぽが入らない」とは、とても衝撃的なタイトルですね。

しかし内容は、「入らないこと」だけではなく、学校や家族、自分の存在に悩む一人の女性の切実な物語です。

私がこの本を読んで惹かれたのは、自分と似たような部分が多い点です。

自分に自信がない、田舎から出てきて最初はなかなか馴染めなかった、全て抱え込んでしまう、自分を責めてしまう、周りの目を気にしすぎてしまう。

こんな人は多いのではないでしょうか。

こだまさんは、あまり自己主張しない。

全部一人で受け止めて、迷い悩み苦しんでいます。

重く、ドロドロしていて、底なしの沼に引きずられているかのよう。

全部抱え込むことなどないのに、いつも自分を責めてばかり。

そんなに自分を追い詰めないで、と言ってあげたくなりました。

そして一方で、こだまさんと似たような人は、読んでいて救われるのではないかと思いました。

本を通して、自分がもう一人の自分を客観的に見られるからです。

こだまさんがこんなにも自己肯定感が低いのは、やはり育った環境によるものでしょう。

子どもの頃から姉妹と比べられていたというこだまさん。

醜い顔、不細工だと罵る母。

「うちの子の身体が弱いために、お宅の跡継ぎを産んであげることができず、本当に申し訳ありません。うちの子は、とんだ欠陥商品でして。貧乏くじを引かせてしまい、なんとお詫びをしてよいか」  

夫の実家に、母とこだまさんで訪れたときの母のセリフです。

親に受け入れられないと「他の誰にも受け入れてもらえない」という思い込みが根付くものです。

自分を好いてくれる人なら誰でも受け入れてしまうところに、そこはかとない愛情の飢餓感を感じました。

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田舎から出てきて周りとテンポがずれていたこだまさん。

マックもコンビニにも入ったことがなかったといいます。

人とクマが同じくらいいるという田舎、山の中に住んでいたのでしょうか。

出身地が気になります。

学生の頃を描いている場面では、純粋で真面目でまっさらな人柄が伝わってきて好感が持てました。

教員になり、学級崩壊のシーンでは胃がキリキリと痛みます。

怖くなり、不安に襲われ、冷静な判断ができなくなっていきます。

行間には「どん底に落ちた人間」の悲痛な叫びが込められています。

一度どん底に落ちれば「平常心」ではいられないということが、本書を読めば伝わると思います。

私が好きな場面は、夫がパニック障害になったときに支えている姿です。

決して問い詰めたりせず優しく包み込むように寄り添っています。

大きな愛を持った優しい女性だと感じました。

夫も優しくて、こだまさんが忙しくて家事がおろそかになっても何も言わない、「入らない」ことも受け入れています。

身体はつながれなくても、深い愛情があって心がつながっている、素敵な夫婦だと思いました。

物語はゆっくりゆっくり進んでいきます。

著者の成長とか、ゴールに思いがけない幸せが待っていたとかそういう話じゃないけれど、心の重荷が取れたような、解放されたような、そんな読後感なのです。

こだまさんの葛藤してきた20年はとても長い。

光の見えない真っ暗なトンネルを時に立ち止まりながらも歩いています。

そうしてやっと一筋の光が見えてきます。

答えにたどり着くまでには随分時間がかかったけれど、人それぞれペースが違います。

無理をしなくてもいい、普通じゃなくてもいい、疲れたら自分を守ることも大切です。

人はみんな一人ひとり違います。

バラバラでもいいんです。

誰かと比べる必要もないし、幸せの定義も価値観も異なります。

これが普通だとか当たり前だとか、気にしなくていいんです。

自分にとって居心地の良い生き方が一番です。

自分らしく自由に生きてもいいんです。

たくさん考えながら、やっとたどり着いた答えに心が打たれました。

最後の数行には力強さがひしひしと伝わります。

みなさんもぜひ読んでみてはいかがでしょうか。

 

 

主婦ブロガー・こだまさんのプロフィール

 

主婦ブロガ―。

blog 塩で揉む

’14年、同人誌即売会「文学フリマ」に参加し、『なし水』に寄稿した短編「夫のちんぽが入らない」が大きな話題となります。

’15年、同じく「文学フリマ」で領布したブログ本『塩で揉む』は異例の大行列を生みました。

現在、『クイック・ジャパン』『週刊SPA!』で連載中。

短編「夫のちんぽが入らない」を大幅に加筆修正した本書が、初の著書となります。

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